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金沢エレベータ事故で製造元の「シンドラーエレベータ」本社を捜索

 先月31日、金沢市の「アパホテル金沢駅前」で、清掃作業員の前多外志子さん(63)が、扉が開いたまま上昇した従業員用のエレベーターと天井の間に挟まれて死亡した事故。
 石川県警察本部は、業務上過失致死の疑いで、5日、製造元の「シンドラーエレベータ」の東京の本社を捜索した。
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(朝日新聞提供図)



 事故原因の解明はこれからの調査に待たなければならないが、平成24.11.1NHKの解説記事は参考になる(表現がやさしくわかりやすい。)

(参照)

 エレベータの仕組みと安全装置について、平成24.11.1NHKがやさしい解説記事を掲載していた。
 以下参考掲載します。
以下NHK記事から
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エレベーターの仕組みは

 今回のエレベーターの仕組みは、人を乗せる「かご」と、釣り合いをとる「おもり」が、滑車を介してワイヤーでつり下げられていて、滑車をモーターの力で回転させることでかごを上下させます。
ある階にかごを停止させるにはまず滑車の動きを止め、さらにモーターの回転を滑車に伝える部分をブレーキで押さえつけ、ロックをかけることで、かごが勝手に動きださないようにします。
 平成21年以降に義務づけられた、いわゆる「ブレーキの二重化」は、このブレーキを1か所ではなく2か所にして安全性を高めようという仕組みです。
さらに扉が閉じた状態にならないとモーターに電気が流れないようにするなどして事故を防ぐ仕組みもあります。
 エレベーターは、「かご」より「おもり」の方が重くなっていて、ブレーキがかかっていなければかごが上昇するようになっているということです。
 今回の事故の原因は分かっていませんが、扉が開いた状態でエレベーターが上昇を始めていることから、専門家は、何らかの不具合で、ブレーキの効きが弱くなったり、扉が開いている時は止まっているはずのモーターが動きだしたりするなどのケースが考えられるとしています。


ブレーキ「2重化」に課題も

 今回の事故と同じように、エレベーターの扉が開いたまま動き出した事故は、6年前の平成18年に、東京・港区のマンションでも発生し、男子高校生が、エレベーターの床部分と出入り口の間に挟まれて死亡しました。
 その後の警察などの調査で、エレベーターのワイヤーを巻き上げる機械でブレーキの板が摩耗し、ブレーキが効かなくなっていたと見られることがわかりました。
 この事故を受けて国土交通省は、3年前の平成21年9月に建築基準法を改正し、新たに設置されるエレベーターには、ブレーキを二重にするなど安全装置の設置を義務づけました。
 しかし、法改正以前に設置されたエレベーターについては、既存の建物にはただちに法律を適用せず、増改築などの際に適用するという建築基準法の原則から義務づけの対象になりませんでした。
 国土交通省によりますと、法改正前に設置されたエレベーターは、全国におよそ70万台あり、このうちおよそ40万台は、ブレーキが二重になっていないと見られています。
 改修を進めるには、ワイヤーを巻き上げる機械やブレーキの板を交換するなど、大がかりな工事が必要で、2週間程度エレベーターを止めなければならず、数百万円の費用がかかるということです。
 国土交通省は、今年度からホテルやマンションなど、一定規模の建物のエレベーターを対象に、改修にかかる費用のうち最大3分の1を補助する制度を始めました。
 また、業界内では、ワイヤーを巻き上げる機械を交換せずに、短い工期で比較的安く取り付けることができる小型のブレーキを開発する動きもあります。
 しかし費用と期間の問題に加え、商業ビルなどでは、エレベーターを止めると営業に支障が出るところがあるほか、マンションでは住民の合意が必要になることから、なかなか進んでいないのが実情です。
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