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移動式クレーン横転、元請け社員2人に「監督義務怠った」と有罪判決

 東京都千代田区の工事現場で2009年4月、大型クレーン車がつり上げ作業中に横転して5人が死傷した事故で、業務上過失致死傷罪に問われた元請けの東亜建設工業(東京)社員2人の判決が22日、東京地裁であった。
 島田一裁判長は、工事責任者だった村山潤被告(45)に禁錮1年2月、執行猶予2年(求刑禁錮1年6月)を、工事担当者だった山内守被告(36)に禁錮1年、執行猶予2年(求刑禁錮1年2月)を、それぞれ言い渡した。(時事通信記事から)

(1) 両被告側は「事故は予見できなかった」として無罪を主張したが、島田一裁判長は「交通量の多い国道に面した現場で、安全に作業しなければクレーンが転倒し死傷者が出る危険があることは明らか。両被告は作業員が当然安全を守ると安易に考え、指導監督義務を怠った」と指摘した。(日本経済新聞記事から)

(2) 両被告は「事故を予見できず、過失責任はない」として無罪を主張していた。
 島田裁判長は、工事施工方法に同社の意向が強く反映されており、両被告がクレーンの転倒の危険性を認識していたと認定。前任者や同業他社が転倒防止策を実践していた例を挙げた上で「作業が安全に行われると軽信し、下請け業者に朝礼などで指導しなかった」と指摘した。(産経新聞記事から)



[編注、コメント]
 移動式クレーンの横転事故は、それこそ頻発(多発)しており、横転事故の発生は予見可能性が高くその立証が比較的容易なのだろう。
 結果回避の方法にも、ほぼ確立された対策が存立する。
 本判決の重要性は、下請けの請負業務の遂行中の災害について元請け社員の責任が追及され、それが成立したという点だろう。


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